「加圧トレーニング」の発明者である佐藤義昭氏は、ボディビルにあこがれて中学生の頃からトレーニングを続けていました。当時は専門のジムもなかったので方法は自己流。試行錯誤を繰り返す毎日でした。
ある法事の席でのことです。
お経を聞きながら長時間正座していたため、足がしびれてきました。
しびれを和らげる為にマッサージをしてみたところ、その時のふくらはぎの張り具合が、トレーニングを行って「追い込んだ」時に非常に似ていたのです。
佐藤氏は、その時の自分の足はどんな状態なのかを検証していきました。
「トレーニングをしている時も正座をしている時も、血流が悪くなっている。 ということは、血流を悪くすれば、人工的にハードなトレーニングをした状態を作り出せるのではないか」
このひらめきから、加圧トレーニングは誕生しました。
その後は、いかにして血流を制限するか、どの程度の圧力を加えるべきなのかなど、何度もトライ&エラーをくり返しました。
誰でも実践できるトレーニングにするには、方法を確立するのと同時に、安全性も確保しなくてはならなかったからです。
そうして、50年以上の歳月を費やした試行錯誤と研究の結果、現在の加圧トレーニングが生まれたのです。
加圧トレーニングは「適切に血流を制限した状態でおこなうトレーニング方法」です。
専用の加圧器具で、腕のつけ根(上腕二頭筋の基部)や脚のつけ根(大腿部の基部)に各個人に合った適切な圧をかけながら、目的別のトレーニングや運動をおこないます。
それによって、
などの、うれしい効果が多く得られます。
骨折や肉離れ、ねんざなどのケガの回復が早まります。
加圧トレーニングによる成長ホルモンの分泌や、毛細血管が増加することによる血流促進ができるためです。
整形外科でのリハビリにも活用されています。
効率的な筋力トレーニングによる筋肉増加や、加圧トレーニングで分泌される成長ホルモンが、脂肪を燃えやすくしてくれます。
加圧トレーニングは体内を一時的に酸素不足にするため、脳が危機を感じ、心臓に血液量を増加させるよう指示を出します。血管内に一酸化窒素(NO)を分泌させることで血管をしなやかにする効果も。また加圧・除圧をくり返すことで、血管に弾力性をもたせます。柔軟な血管は血流を良くし、新陳代謝を活発に。
軽負荷で短時間の効率的なため、ご高齢者でも、体力に自信がなくても、運動習慣がなくても続けやすいトレーニング方法です。
筋肉内に効率的に乳酸をため、その後成長ホルモン分泌が開始されます。成長ホルモンは古い細胞を排除し、新しい細胞に代謝させる機能も。肌のハリやツヤを取り戻し、脂肪がつきにくい体に。