加圧トレーニングの誕生と歴史

きっかけは「正座」!


「加圧トレーニング」の発明者である佐藤義昭氏は、ボディビルにあこがれて中学生の頃からトレーニングを続けていました。当時は専門のジムもなかったので方法は自己流。試行錯誤を繰り返す毎日でした。

 

ある法事の席でのことです。

お経を聞きながら長時間正座していたため、足がしびれてきました。

しびれを和らげる為にマッサージをしてみたところ、その時のふくらはぎの張り具合が、トレーニングを行って「追い込んだ」時に非常に似ていたのです。

 

佐藤氏は、その時の自分の足はどんな状態なのかを検証していきました。

「トレーニングをしている時も正座をしている時も、血流が悪くなっている。 ということは、血流を悪くすれば、人工的にハードなトレーニングをした状態を作り出せるのではないか」

このひらめきから、加圧トレーニングは誕生しました。

トライアンドエラーをくり返して、50年以上!


その後は、いかにして血流を制限するか、どの程度の圧力を加えるべきなのかなど、何度もトライ&エラーをくり返しました。

誰でも実践できるトレーニングにするには、方法を確立するのと同時に、安全性も確保しなくてはならなかったからです。

そうして、50年以上の歳月を費やした試行錯誤と研究の結果、現在の加圧トレーニングが生まれたのです。

加圧トレーニングの理論と5大効果

加圧トレーニングの理論


加圧トレーニングは「適切に血流を制限した状態でおこなうトレーニング方法」です。

専用の加圧器具で、腕のつけ根(上腕二頭筋の基部)や脚のつけ根(大腿部の基部)に各個人に合った適切な圧をかけながら、目的別のトレーニングや運動をおこないます。

 

それによって、

  • 血管の拡張・収縮機能が高まり、血行が良くなる。
  • 血管内皮細胞がやわらかくなり、弾力性のある血管によみがえる。
  • 速筋と遅筋が同時に鍛えられる。
  • 成長ホルモンが大量に分泌され、新陳代謝を活発にする。

などの、うれしい効果が多く得られます。

加圧トレーニング5大効果


回復力アップ

骨折や肉離れ、ねんざなどのケガの回復が早まります。

加圧トレーニングによる成長ホルモンの分泌や、毛細血管が増加することによる血流促進ができるためです。

整形外科でのリハビリにも活用されています。

ダイエット効果

効率的な筋力トレーニングによる筋肉増加や、加圧トレーニングで分泌される成長ホルモンが、脂肪を燃えやすくしてくれます。

血行促進

加圧トレーニングは体内を一時的に酸素不足にするため、脳が危機を感じ、心臓に血液量を増加させるよう指示を出します。血管内に一酸化窒素(NO)を分泌させることで血管をしなやかにする効果も。また加圧・除圧をくり返すことで、血管に弾力性をもたせます。柔軟な血管は血流を良くし、新陳代謝を活発に。 

筋力アップ

軽負荷で短時間の効率的なため、ご高齢者でも、体力に自信がなくても、運動習慣がなくても続けやすいトレーニング方法です。 

若返り・美肌

筋肉内に効率的に乳酸をため、その後成長ホルモン分泌が開始されます。成長ホルモンは古い細胞を排除し、新しい細胞に代謝させる機能も。肌のハリやツヤを取り戻し、脂肪がつきにくい体に。