相手をケアする仕事(競馬調教師から学ぶこと)

異業種から学ぶ

異業種の仕事からも、自分たちの仕事にとても勉強になることがあります。

 

先日、競馬の調教師、調教助手、厩務員の方たちの特集を観ました。

調教師は英語では「Trainer」と言いますので、ある意味私たちと同じ似た職業かもしれません。

 

違うところは相手が「馬:サラブレッド」ということです。

レースで走らせるだけでなく、毎日の調教(トレーニング)や食事管理、休んでいるときの体調、

疲労具合…相手は動物だけに言葉を話せないですから、人間がその感情を読み取らなければなりませんので、

本当に大変な職業だな、と思いながら観ていました。

 

一方で私たちの職業は。

よく色々な方から、加圧インストラクターってどんな仕事なの?と質問をいただきます。

 

「お客様に加圧ベルトを巻いて、運動指導をする。」

これが最も一般的に思われているイメージかと思います。

 

正解!といいたいところですが、今回はせっかくの機会ですので、もう少し掘り上げてお伝えしていきます。

 

大切なのは、「相手あっての仕事」だということです。

お客様の体調面をヒアリングし、顔色や表情、疲労具合などを加味したうえで、加圧ベルトを巻いていきます

この巻き方にも強度がありますので、お客様の体調を読み取り、判断をしていくことが非常に重要になります。

 

次にトレーニングメニューを組んで、実践をしていきます。

運動の内容もお客様によって変化します。

得意不得意、体質的に動きやすい、動きにくいなどメニュー数やパターンも非常に多くなります。

時には、お客様の将来を考えて、少しづつ頑張ってもらうように促すことも必要になります。

 

競馬の調教師と加圧インストラクター。

共通するのは、対象となるサラブレッドまたは人に対して、相手に何が必要なのかを、しっかりと深く見て、考え、実践する。

ここに職業としての「難しさとやりがい」があるのだと思います。