前回少し触れましたが、「見えない努力」について書いていきたいと思います。
小池新都知事は、兵庫県芦屋市出身で、
お父様は貿易商をされていたそうです。
はたから見れば苦労のないお嬢様という感じにも思えますが、
日本の大学を1年で中退。
その後はエジプトのカイロ大学に入学をされました。
理由は、お父様からの助言で、国連の公用語にアラビア語が加わり、
通訳を目指したためだったそうです。
しかし驚くべきことは、留学先での学費やすべての生活費を、
観光ガイドなどの仕事で費用を稼ぎ、ご自分で捻出していたとのこと。
高校時代にはお父様の教育方針で自立し、一人暮らしをはじめたそうです。
その後は大きな国際会議の場でも現地通訳なども経験し、
帰国後は某経済番組の初代ニュースキャスターを務め、政界に進出をされました。
ざっと経歴に触れましたが、テレビなどで、なぜあんなに人前で威風堂々と
臆することなく話が出来るのかと感じた人も多いのではないでしょうか。
きっとこの裏には、このような経験が隠れているのでしょう。
異国の地での学業と仕事の両立、大舞台での通訳経験、
女性キャスターのパイオニア、国政に進出し、国務大臣としての経歴。
当時はかなりのご苦労があったのではと想像できます。
しかし、このような多くの経験があったからこそ、都知事になって、
何をやりたいのか、東京都の問題がどの部分にあり、変えていかなければならないのかを
明確にしてきたのではないでしょうか。
どの仕事をしていくにも、いろいろな局面に遭遇し、
自分自身で課題を見出し考え、行動し乗り越えていくことにより養われる
力量や幅の広がりは、非常に大きいのではないでしょうか。
最近の世の中は、情報過多であり、ロスのないように近道を通り、
答えを見出しやすくなっていると思います。
スピーディーさが求められる時代でもあるので、
このこと自体悪いことではないと思います。
同時に物事に対し、取り組む前から精査をしすぎて
得られるものが少なくなってきているようにも感じます。
私自身も今後、5年後、10年後、20年後、30年後...やりたいことは
山ほどありますので、毎日を手抜きせず、あらゆる分野に興味を注いでいくことで、
世の中のお役に立てればと感じています。